MALTの性質上平板でのヤング率の確認が難しいため単純梁モデルを作成して解析を行う
45度←→30度
値をとる点を境界面上から少しずらすことである程度解決
梁B,C,Dの試験結果と一緒に結果を示している. グラフの赤い点はデータを取っている梁中央下縁の木材部が設定した降伏応力に達した点 試験で測定した木板のヤング率は右表に示している通りで、解析で設定したヤング率(9GPa)より高いのに対して グラフでは解析結果の方が剛性が高くなるような結果となった. ↓ 一旦試験で測定したヤング率を、解析モデルの木板一枚ずつに設定し、降伏応力も半分程度に落として解析してみる
上のグラフと比べると降伏応力を落とした分の変化はあるが、グラフの傾きはほぼ変わってなく解析の剛性が高く出ている. ↓ 試験後の梁の破壊形状や梁スパン長が断面に対して短かったことからせん断変形の影響が大きいと考えられたため 解析において弾塑性と一緒に異方性も考慮して解析を行うことにした
前の解析と同様にヤング率を9GPaと測定値で設定してぞれぞれ解析を行った. どちらのヤング率でも異方性を考慮した分若干試験結果に近くはなったが、まだ剛性は解析結果の方が高いまま ↓ 試験後の梁の状況で接着面での剥離が見られる梁があったので接着性能に問題があるのではないかと検討 試験体作成時の様子から梁に接着樹脂の層があることも確認できたので解析モデルで再現してみることに
異方性の有無に関わらずほぼ試験結果と重なるような結果が得られた. グラフには示せていないが、試験の破壊荷重より解析の降伏荷重が低かった. ↓ 実験の結果の信憑性に疑問が残ることと、仮想材料の材料定数を適当に定めたことから 恣意的な結果とも捉えられるが、とりあえずは試験結果を信じて接着性能が剛性低下の要因 だったという方向で進めて良いのではないかと思う. 降伏荷重についてはホワイトウッドの圧縮強さ(35MPa)と曲げ強さ(67MPa)を参考にした値を設定して再計算することで解決できそう
4/25 3mm(厚さ)×25mm(幅)のSS400材をスパン長300mmで大きい試験機の方で曲げてみた 荷重が小さくてデータがうまく取れなかったので鋼材の厚さを変えて再試験する予定 変位計の誤差はほぼないことを確認(石黒さん)
5/11 27mm(厚さ)×70mm(幅)のss400材をスパン長300mmで2つの試験機両方で曲げてみた(1mmたわむのに約42kNかかる想定) 初めに大きい試験機の方で試験機を行った結果ヤング率が70GPa程で算出されたため出力データの荷重を確認した 荷重は計量器に荷重をかけて、計量器のメモリが10kgのときの荷重が100Nであったため正確だと判断 次に前回の試験である程度データの信頼が取れた小さい方の試験機でも同様に載荷試験を行った結果ヤング率が110GPa程で算出された 再度大きい方の試験機変位のとり方を木材の時と近い形に変えて試験を行ったところこちらも110GPa程のヤング率が算出された ミルシートで事実確認しようとするも... 後日再試験の予定
6/1 試験状況を確認しながら再試験を実施 SIMAZUの試験機で荷重変位の値を確かめながらスパン長460mmに変更して3点曲げ 鋼材のヤング率と言えるような値がまだ出なかったので、支承部に要因があると考え、支承部の変位を測りながら試験を行った だいぶ鋼材に近いヤング率が得られたので、同じ支承を使って大きい試験機でも試験を行い得られたデータからこれまでの結果を補正する必要があるかどうか確認する
カット前のシートサイズ150(w)×280(l),接着樹脂量200g/m^2,圧着応力1.0MPa 作成した試験体の中にシートの剥がれがみられる部分があった
No. | 幅(mm) | 厚さ(mm) | 重さ(g) | 引張強さ(MPa) | 縦弾性係数(MPa) | ポアソン比 |
s1 | 23.00 | 1.60 | 8.32 | 46.4 | 6177.6 | 0.25 |
s2 | 23.60 | 1.65 | 8.72 | 56.6 | 6392.3 | 0.25 |
s3 | 24.45 | 1.55 | 8.23 | 67.6 | 6982.7 | 0.30 |
s4 | 23.55 | 1.65 | 8.22 | 43.2 | 5626.5 | 0.22 |
s5 | 23.45 | 1.65 | 8.11 | 56.1 | 5705.9 | 0.32 |
abaqusのサブルーチンを頂いて参考にできる値がないか解読中...
calculixの使用も考えつつsalomeで設定できないか確認
応力とひずみよりヤング率を計算したところ,オイラー角を設定する前の軸方向ヤング率6000MPaに対してオイラー角をすると軸方向ヤング率240MPaが得られうまく設定できてることを確認 節周辺の乱れた異方性をモデル化することに応用していく
Euler角で回せる軸を考慮して材軸をz軸にしたモデルとx軸にしたモデルを作成し直交異方性を設定した Euler角適用前と後で材軸方向ヤング率を比較と同時に材軸による違いが出るかを確認
Euler角適用前 | Euler角適用後 | |
材軸z | 6003.15MPa | 239.97MPa |
材軸x | 5999.94MPa | 239.97MPa |
3年ゼミでやるような直交異方性モデルの単純梁解析において強軸方向をオイラー角で0度から90度まで5度ずつ回転させて解析して 材軸方向の応力-ひずみからヤング率を算出しヤング率と角度に関するグラフを作成
千代岡さんと一緒に調査中...
概要:http://www.str.ce.akita-u.ac.jp/~gotouhan/tamura/gaiyou/zenkoku.pdf スライド