(LaTeXとXHTML) (TeXプレゼン) (mimeTeX) (プログラム) (WinFD) (計算サーバー) (セットアップ) (後藤班) (後藤資料)
お知らせ

基礎工後藤班のための LaTeX の使い方(「パソコン教室初級編」改題)

  LaTeX (主に jlatex209を想定してるけど、platex でもまあだいたい当てはまるかな。 platex で eepic とかを使う場合はこの辺参照) に、 NgraphQfig で描いた図を取り込んだり、 jpg などの画像ファイルを取り込んだり、 文字に色を付けたり、 OHPシートを書いたり、 それをプロジェクターで発表できるようにしたりする上での 大雑把な手順 (及び、マイクロソフト帝国主義な世の中との折り合いを付けるための 小手先の技) 。 入門者が読むとかえって混乱しそうなところは 小さめの字で書いたので、読み飛ばしてよい。 尚、以下では LaTeX のことを厳密ではないが単に TeX と書いている。 以下で用いられる、 Cygwinの フォートラン77コンパイラー(g77)と X Window(XFree86)、 Ngraph ver 5.45QfigWinFDTeX(Web2C)dvioutなどは既にインストール済みとします (インストールの際は、 パソコンのセットアップ 参照)。
ここで断りなく使っているスタイルファイルの多くは、 岩熊先生のページ お絵描きソフトと LATEX スタイルファイル等 土木学会関連の文書および LATEX スタイルファイル等 LATEX のスタイルファイル等に関連して 熊の巣窟にある宝とガラクタ で手に入ります。

LaTeXの書き方は LaTeX-InDeX とか LaTeXしよう!参照

目次
TeXで表を書く
TeXで行列を書く
Ngraph のグラフをTeXに取り込む
Qfig で描いた図をTeXに取り込む
TeXに写真やカラー画像を取り込む
A4縦OHPシートを書く(文字に色を付ける)
パワーポイントに取り込む
A4横OHPシートをpdfに取り込んでプレゼン
見開き2ページの論文概要を書く
gnuplot の(3次元)グラフをTeXに取り込む

TeXで表を書く(例)
\begin{table}[h]
    \caption{11月のカレンダー}
    \label{11gatu}
 \begin{center}
  \begin{tabular}{rrrrrrr}
   {\bf 日} & 月 & 火 & 水 & 木 & 金 & 土 \\
            &    &    &    &    & 1  & 2 \\
   {\bf  3} & {\bf 4} & 5 & 6 & 7 & 8 & 9 \\
   {\bf 10} & 11 & 12 & 13 & 14 & 15 & 16 \\
   {\bf 17} & 18 & 19 & 20 & 21 & 22 & {\bf 23} \\
   {\bf 24} & 25 & 26 & 27 & 28 & 29 & 30
  \end{tabular}
 \end{center}
\end{table}
例:hyou.texdviout
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TeXで行列を書く(例)
\begin{equation}
\label{kakezan}
 \left(
  \begin{array}{c}
   b_{1} \\
   b_{2} \\
   b_{3} 
  \end{array}
 \right)
=
 \left[
  \begin{array}{ccc}
   a_{11} & a_{12} & a_{13} \\
   a_{21} & a_{22} & a_{23} \\
   a_{31} & a_{32} & a_{33}
  \end{array}
 \right]
%
 \left(
  \begin{array}{c}
   x_{1} \\
   x_{2} \\
   x_{3} 
  \end{array}
 \right)
\end{equation}
例:gyou.texdviout
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Ngraph のグラフをTeXに取り込む
  1. 計算する
     簡単のため、例えば、 片持ち梁の荷重とたわみの関係をフォートラン77で求めるものとする (プログラム例:tawami.f)。

  2. データのファイルを作る
     例えば、上のプログラム (tawami.f)を使って、 L=30,40,50cm の3ケースを計算し、それぞれの計算結果を、 適当な名前のファイル (例えば: tawami.d30, tawami.d40, tawami.d50 とか)に保存する (L=50cm の計算結果のファイルの一例:tawami.d50)。

  3. Ngraphでデータを読み込みグラフを描く
     Ngraph (DG) を立ち上げ、グラフに描きたいデータファイル (例えば、tawami.d30, tawami.d40, tawami.d50) をNgraph(DG)で読み込んで、 グラフを描き、説明などを書き込む (実行例)。

  4. Ngraphで描いた図の設定をprmファイルとして保存する
     Ngraphで描いたグラフを (また後で同じグラフを描いたり、 編集し直す時のために)prmファイルに保存する (保存例)。 その時(違うディレクトリーや違う パソコンでも、prmファイルだけで同じグラフが描ける ように)、「Full Path : No」、「With data: Yes」で保存すること (保存例:tawami.prm)。 次項のgraファイルだけを保存してprmファイルを保存しないでしまうと、 後でグラフを修正したくてもできなくなってしまうので、 必ずprmファイルも保存しておくこと。

  5. Ngraphで描いた図をgraファイルとして保存する
     Ngraphで描いた図を、 TeXに取り込んだり、他のNgraphのグラフの中に取り込んだりするために、 graファイルとして保存する。 (保存例:tawami.gra)。

  6. graファイルをTeX化する
     WinFD 上で、 (eepic形式で) TeX化したいgraファイルを選び、Altキーを押して、 gra2eepi のファンクションを選ぶ。 そうすると、「起動オプションを入力して下さい」の入力欄に、
    C:\Program Files\ngraph\gra4dosv\Gra2eepi.exe tawami tawami
    みたいに書かれるから (私のWinFD.cfg をコピーしたなら)、 その右端に拡大率を、例えば50%縮小したいなら、
    C:\Program Files\ngraph\gra4dosv\Gra2eepi.exe tawami tawami -50
    みたいに書き込んでリターンキーを押す (書き込み例)。 そうすると、tawami.tex というファイルができている。

  7. TeXに図を取り込む
     tawami.texの図を取り込みたいTeXファイル (例えば、 zu.tex) の中に、例えば、
    \begin{figure}[h]
      \begin{center}
    % -50% (のようgra2eepiした時の倍率を書いておくと後で便利)
       \input{tawami}
      \end{center}
       \caption{荷重--たわみ関係}
       \label{tawami}
     \end{figure}
    
    みたいに書き込む。 図を取り込むTeXファイルの \documentstyle に、cut,epic,eepic,eepicsup のスタイルファイルが 書き込まれていることを確認すること (zu.texの冒頭を見よ)。

  8. TeXファイルをコンパイルしてdvioutで見る
     上の zu.tex をWinFD のファンクションキーで (私と同じ設定ならAlt+v)コンパイルすると、 zu.dvi というファイルができている。 そのファイルをWinFD上でダブルクリックするとdvioutが立ち上がり、 こんなふうに見える。

  9. TeX化したい図の倍率を調整する
     dvioutに表示される図の大きさが気に入らない場合は、 ちょうどいい倍率になるまで、 上の「graファイルをTeX化する」、 「TeXに図を取り込む」、 「TeXファイルをコンパイルしてdvioutで見る」 の操作を繰り返す。

  10. TeX化した図のファイルの文字を修正する
     Ngraph の図をTeXに取り込んだだけでは、数式などが、 TeX のフォントと一致しなかったり、 文字の大きさや位置(座標)が微妙にずれてしまっていたりする (例えば、Lが小文字の筆記体ではなくブロック体だったりとか、 δが漢字フォントのδだったりとか。)。 図のファイル(tawami.tex)をテキストエディターで開き、string という文字列を検索していくと、 文字列が書かれている箇所に到達する (修正前:tawami.tex)ので、 そこを、TeX の書式で書き直したり、位置(座標)を修正したりする (修正例:tawami.tex)。

  11. dvioutを見ながら位置などの微修正
     文字の書式や位置などを修正したら、 「TeXに図を取り込む」のTeXファイル (zu.tex)をコンパイルし直して dvioutを見ると、 こんなふうに見える。 文字の書式や位置がちょうどよくなるまで、上の 「TeX化した図のファイルの文字を修正する」 を繰り返す。


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Qfig で描いた図をTeXに取り込む
  1. Qfig で図を描く
     例えば、片持ち梁の図とかを、Qfig で描いてみる ()。

  2. Qfig で描いた図(の設定)をqfgファイルとして保存する
     Qfigで描いた図を (また後で同じ図を描いたり、 編集し直す時のために)qfgファイルに保存する。 「SAVE」を押すと出てくる画面 (保存例:hari.qfg) の 下の「EXPORT」の方ではなく、 上の「SAVE」の方で、 保存先のディレクトリーを選んで、ファイル名 (例:hari.qfg) を付け、 「SAVE」を押して、「DONE」を押す)。 次項のgraファイル (またはeepic形式のTeXファイル) だけを保存してqfgファイルを保存しないでしまうと、 後で図を修正したくてもできなくなってしまうので、 必ずqfgファイルも保存しておくこと。

  3. Qfig で描いた図をgraファイルとして保存する
     Qfig で描いた図を、 TeXに取り込んだり、Ngraphのグラフの中に取り込んだりするために、 graファイルとして保存する。 「SAVE」を押してすと出てくる画面 (保存例:hari.gra) の 上の「SAVE」の方で保存先のディレクトリーを選び、 下の「EXPORT」の方で、NGraph(DOS)を選び、 ファイル名 (例:hari.gra) を付け、「EXPORT」を押して、「DONE」を押す)。 ここで倍率を調整して、 直接、eepic形式のTeXファイルに出力することもできるが、 倍率の調整は、 WinFD上で (gra2eepiによりgraファイルをTeX化して、 WinFD上で(zu.texを)コンパイルして、 dvioutを見ながら) やった方が便利だと思う人には、 TeX化するファイルも一旦、graファイルとして出力しておくことを薦める。

  4. graファイル化したQfigの図をTeXに取り込む
     後は、上のNgraphにおける 「graファイルをTeX化する」 以下の手順と同じ。
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TeXに写真を取り込む(例)

platex(LaTeX2e系)で graphicx パッケージを使う場合は、 LaTeXとXHTMLその4参照。

jpeg形式、bmp形式などの画像ファイルを、eps形式に変換して TeX に取り込むの だが、そのためにはまず、jpgやbmpをepsに変換するソフトを インストールしておく必要がある(例えば EPS-conv みたいなフリーソフトが有用である。 この手の解凍すれば済むだけの ソフトのインストールぐらいは各自でできてちょうだい )。 まず、TeXに取り込みたい画像ファイル(例えば nikuzya.jpg)を、EPS-conv等で、 nikuzya.eps というepsファイルに変換する (この手のソフトの使い方ぐらいは、 マニュアルを読んで/試行錯誤して自力で使えるようになってちょうだい)。 epsファイルをTeXに読み込むには、 epsf.sty というスタイルファイルが必要である。 \documentstyle[ ] の中に epsf と書いてコンパイルしてみて、 epsf がないというエラーが出るかどうか試してみて。 epsf.sty は 同名のものが何種類かあるようだけど 、 ここでは、 Tom Rokicki 97年作の epsf.sty を使う。 W32TeXでは、 C:\usr\local\share\texmf\tex\plain\dvips\ または、 C:\usr\local\share\texmf\doc\texinfo\ 辺りに epsf.tex というファイル名であるみたい。 なければ、 epsf.styをダウンロードして ユーザースタイルファイルを置いてあるディレクトリー (私と同じ環境なら C:\usr\local\usr_sty)にコピーする。 そのとき、 「epsf.sty を上書きしていいですか」とか訊かれるかも知れないが、 どうせ eps なんて今まで使ったことがなくて、細かいことを気にしない人は、 そのまま上書きする(気にする人は以下の注意を読む)。

C:\usr\local\usr_sty内に既に別の古い epsf.sty があって、 それも使うかも知れないから消したくないときは、 古い方を epsf.old みたいに名前を変えてC:\usr\local\usr_sty内に置いておいて、 古い方が必要になったときは、 新しい方を epsf.new みたいに名前を変えて、古い方を epsf.sty に戻す。 そういうことをしたくない場合は、 epsf.styを常にコンパイルしたいTeXファイルと 同じディレクトリーに置いてコンパイルする。

写真を取り込みたいTeXファイル(例えば syasin.tex)を 次のように書く(\documentstyleにepsfを入れる)。

\documentstyle[11pt,epsf]{jarticle}
\begin{document}
%
肉じゃがを作ってみました。
\begin{figure}
 \begin{center}
%    大きさを指定する時(縦横比を変えられる)
%    \epsfxsize=10cm   % 横の長さ
%    \epsfysize=7.52cm % 縦の長さ(縦横比を変えないなら省略できる)
   \epsfbox{nikuzya.eps}
 \end{center}
   \caption{肉じゃが}
\end{figure}
%
\end{document}
コンパイルしてdvioutで見るとこんな感じ。 dviout でカラー画像を表示させるには、 Option の Setup Parameter の Graphic で、 「GIF: BMP(full color)」を選択する。
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A4縦OHPシートを書く(文字に色を付ける)

 OHP の大雑把なレイアウトを、Qfig なり、Ngraphなりで書く (馴れてくれば、レイアウトも含めて、 最初からTeXで書くこともできる)。 図を取り込んだりする場合は、 graファイルを(Draw の Merge で倍率を変えながら) 読み込めるNgraphで書いた方が便利かも知れない。 という訳で、Ngraphで大雑把なレイアウトを書いてみる ()。 数式などは、どうせ後でTeX化した後で修正するので、この時点では、 目印となる文字を適当に書き込んでおけばよい。 この図をgraファイルでohp.graに保存してからgra2eepiでohp.texにTeX化する。 そしたら、ohp.tex を読み込むTeXファイルとして、例えば以下のような ファイル(ohpls.tex)を作る ( eslides.styはここにあります)。 尚、文字に色を付けたい時は、 吉永先生が作成したrgb.styをダウンロードして、 c:\usr\local\usr_sty\ 辺りに入れ、 \documentstyle欄にrgbと書き加える(と これだけの色が使える)。
 platex を使う場合は、 「TeXで研究発表用の原稿を作る方法」 の方法で色を付けた方が色々と有用かも。 platex で eepic を使う方法については次項参照。
\documentstyle[rgb,12pt,epic,eepic,eepicsup,fancybox,eslides,here]{j-article}
\magnification{1728} % dvioutのResolutionでmag:3を指定する場合の倍率
\def\logo{ {\tiny \TeX でOHPシートを書く練習} }
\textheight=13cm % dvioutのResolutionでmag:3を指定すると22cmになる
\begin{document}
\pagestyle{myslide}
%
% ********** 1ページ目 ***********
\begin{slide}
\begin{center}
% ファイルを読み込む場合:
% -60%
 \input{ohp}
\end{center}
\end{slide}
%
% ********** 2ページ目 ***********
\begin{slide}
% ここに直接 書き込む場合:
%
\begin{center}
\shadowbox{ {\Large 部屋を\ovalbox{最後に}出る人の確認事項} }

各自の\ovalbox{パソコン}と
\Ovalbox{\dg 加湿器} %{\dg }でくくるとゴシックになる
と
\doublebox{湯沸かしポット}\\
\hspace{5mm} %矢印の位置は\hspaceなどで調節する
$\downarrow$ %下向き矢印
\hspace{10mm}
$\swarrow$ %南西矢印
\hspace{20mm}
$\searrow$ %南東矢印
% 矢印各種は、以下のページ参照:
% http://www.topstudio.co.jp/~kmuto/latex/node30.html
\\
\hspace{10mm}
\red{電源スイッチを切る}
\hspace{20mm}
\blue{電源コードを外す}\\
$\vdots$\\
\green{ \ovalbox{\dg 蛍光灯} }\\
\brown{ \Ovalbox{暖房} }\\
スイッチを切る\\
\purple{$\Downarrow$}\\
\doublebox{鍵をかける}\\
以上\\
$\cdots\cdots\cdots\cdots$\\
{\small
おまけ(数式もボックスでくくれる)\\
$\delta=\frac{P\ell^{3}}{3EI}+$
\red{
\ovalbox{$\frac{P\ell}{kGA}$}
}
\\
\hspace{15mm} $\nearrow$ \\
\vspace{-3mm}
\hspace{10mm} せん断変形によるたわみ
}
\end{center}
\end{slide}
%
% 3ページ目以降がある場合は、以下同様に
%
\end{document}
そして、上記のファイル(ohpls.tex)を、コンパイルしてdvioutを見るのだが、 このとき、後述するように Resolution の設定を変えなければ、 たぶん「bad parameter -mag=-3」というエラーが出て OHPシートが左上の方に小さめに書かれてしまうが、 まあ、気にせずに上下の線の中に OHPシートが収まるように ohp.texの倍率を調整する。 倍率が良ければ、 ohp.texをテキストエディターで開き、文字や数式を修正したり、位置をなおしたり、 文字を箱でくくったりする ()。 で、コンパイルして dviout で見るときに、 Option の Setup Parameter の Resolution で「mag:3」を指定すると、 今度は、ちょうど A4 サイズの OHPシートに収まるサイズで表示される (例:1ページ目2ページ目)ので、それを OHPシートに印刷する (または ESCキーを押してプレゼンテーションモードで プロジェクターで発表する)。

 馴れてくると (あるいは馴れなくても、最初からこういう書き方のほうが 書きやすい人もいるかも知れないが)、 図の挿入やレイアウトも含めていきなりTeXで書くということも できる。例えば、 ある学生さんが作成したこんな絵は、 minipage や hspace や vspace を駆使して こんなふうに書かれているので、 参考にするとよい。
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TeXで書いたOHPをパワーポイントに取り込む

 TeXで書いたOHPシートをプロジェクターなどで 発表する場合は、勿論dvioutのプレゼンテーションモード で発表するのが綺麗だし簡単だけど、 世の中では 「プロジェクターでの発表はパワーポイントのみに限らせて戴きます」 みたいな不条理な*ことを言われたりすることも 多々あるため、 TeXで書いたOHPシートを 少ない労力でそのまま画像としてパワーポイントに取り込む方法を説明します (「pdf でもいいよ」って言われた場合は、こっち参照)。
「OHP の作成にはパワーポイントを使っているけど数式とかがうまく書けないから、 数式とかだけを TeX で書いたものをパワーポイント取り込みたい」という人には、 TexPoint みたいなのが有用かも知れません。 但し、 標準インストールをすると,インストールされるフォントにより,元の TeXシステムがこわれ,根号などのフォントがおかしくなります ということがあるようなので、適切にインストールする必要があるようです

* LaTeX は、ちょっと勉強しさえすれば、 文法構造が論理的に明快なマーク付け言語で、 レイアウトのことをまるで気にせずに文章の内容だけに専念して書ける という意味で、 非常に便利な道具だけど、 ワード(とその系列の一連のソフト) が既に事実上の世界標準になってるからというだけの理由で (テキストじゃないから中身が分かんないし、 やたらと重たいし、 しょっちゅうトラブルを起こすし、 初心者でも使えるワープロソフトという意味では 一太郎の方がよっぽど使いやすいのに)、 その使用を余儀なくされる構造っていうのは、なんか、 エスペラントと英語の関係にも似てるような気がする (尤も、エスペラントはLaTeXのようには普及してないけど)。 まあ、 英語はwinに、エスはlinuxに似てるみたいなことを言う人は私以外にも昔からいるけど、 マイクロソフト帝国主義反対が動機でエスペラントを始める人なんているのかな?  あるいは英語帝国主義反対が動機で LaTeX や Linux を使い始める人とか?  あ、別にエスペラントの布教じゃないです。 尤も LaTeX はそれなりに布教したいけど……
 まず、TeXで書いたOHPシートを dviout で開き、 Resolution で「dpi:600」「mag:3」を指定する。 300dpi のプリンターを使ってるパソコンの dviout の初期設定は、 「dpi:300」になっていると思うけど、 プロジェクターに映すために解像度を高くしたいので「dpi:600」にする。 次に、「Presentation」の「Cut edge」にチェックを入れる (こうすると、上下の余白を切ってくれる)。 ESCキーを押してプレゼンテーションモードに切り替え、 1〜5辺り?のキーを適当に押してちょうどいい大きさ (上下の枠線が画面の上下とほぼ一致するか、それよりやや小さめ) の画面を表示させ、 キーボードの PrintScreenボタン(PrtScrn とか PrtSc とか書いてある)を押す (そうすると、今ディスプレーの画面に映っているそのままの画像が、 とある場所にコピーされる)。 ESCキーを押してプレゼンテーションモードをやめ、 いったん dviout を「最小化」してタスクバーに引っ込めておく。 パワーポイントを立ち上げ、 「新しいプレゼンテーション」にチェックを入れ、 OK を押す。「新しいスライド」の中の 「白紙」を選んで OK を押す。 「白紙」の画面の上で右クリックし、「貼り付け」を 選択すると、 PrintScrenボタンを押したときの画面が貼り付けられる。 これで一枚目の OHPシートは完了。 次の OHPシートを読み込むには、 「新しいスライド (白い長方形の左上が光っているような絵)のボタンを押す。 すると、さっきの「新しいスライド」がまた出てくるから、 さっきと同様に「白紙」を選んで OK を押す。 で、白い画面を出しておいてから、 「最小化」しておいた dviout をまた表に出してきて、 次の OHP シートを表示させ、あとは、 OHP シートの枚数だけ同じことをやる。 パワーポイントのファイルを保存する。 パワーポイントでのプレゼンテーションモードを表示するには、 「スライドショー」の「実行」を選択する。 そうすると、こんなふうに見える。 まあ、dviout のプレゼンモードよりは、ややぼやけてしまうものの、 じゅうぶんに実用の範囲でしょう (キャプチャーしたものでは今ひとつ比較できないでしょうが、 dviのプレゼンモードそれをパワーポイントに取り込んだやつ)。 まあ、ゴシック体の方がボヤケに強いかも知れません (ゴシック体にするには、ゴシック体にしたいところを {\dg } でくくる)。 因みに、 OHP シート6枚で 70KB ぐらいの dvi ファイルだと、 このやり方では 400KB ぐらいの ppt ファイルになります。
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A4横OHPシートをpdfに取り込んでプレゼン

 platex を使う場合は、 「LaTeX を pdf 化してプレゼンしよう」 の方を参照すること。  platex を使う場合は、 「TeXで研究発表用の原稿を作る方法」 の presentation.cls が有用である。 platex で eepic 形式のファイル(Ngraph とか Qfig とか Gnuplot で作った TeX ファイル)を取り込む場合は、eepic 等のスタイルファイル群を \documentstyle の中ではなくて、
\documentclass[a4landscape]{presentation}
\usepackage{cut,epic,eepic,eepicsup,fontsize,here}
\usepackage[dvips]{graphicx,color}
みたいに \usepackage の中に書く。但し、\viiipt, \xpt などのフォントサイズの 絶対指定を使っているとこでエラーが出るので、 例えば、fontsize.styみたいなのを 作ってフォントサイズを \scriptsize \small などの相対指定に 定義し直し、\eightdg などを無効にしておくなどの対処が必要であろう (eepicsup の中とかに書いてもいいだろうけど)。
 「プレゼンテーションにはパワーポイントを使って下さい」 という 理不尽な要求をされる場合でも、 パワーポイントを標準装備しているようなパソコンには、 アクロバットリーダーも標準装備されている可能性が極めて高いから、 「せめて、pdfファイルをアクロバットリーダーの全画面表示で プレゼンしてもいいですか」 という要求なら認めてもらえる可能性もある。 そんなときには、まず、 例えば、 ohpyoko.tex みたいにして、A4横向きサイズの OHPシートを作成する。 ohpyoko.tex を コンパイルした ohpyoko.dvi を dviout で表示 (して印刷したりプレゼンモード表示)するには、 Option の Setup Parameter の Resolution で「mag:3」を指定し、 Paper の Landscape にチェックを入れる (そうするとA4横向きになる)。 さて、一般に(A4縦向きの) hoge.dvi というdviファイルをpdfに変換するには、 dos窓(またはWinFDでhを押してコマンド入力にして) 「dvipdfm hoge」と打てばいいが、 ohpyoko.dvi のような A4横向きで mag:3 用に書いている dviファイルを pdf に変換するには、 dos窓で ohpyoko.dvi の置いてあるディレクトリー(フォルダー)に 移って、dvipdfm -m 1.73 -l ohpyoko と打つ (または WinFD で h を押して dvipdfm -m 1.73 -l ohpyoko とコマンド入力する)。 「-m 1.73」は(mag:3 用で書いたものを)1.73倍に拡大することを意味し、 「-l」は、横向き(landscape)にすることを意味している。 さて、 ohpyoko.pdf というファイルができているから、それをアクロバットリーダーで開く。 「表示」の「全画面表示」を押すと プレゼンモードになる ( ohpyoko.pdf で試してみて)。
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見開き2ページの論文概要を書く

 一部では支部原稿などと言われているものなどの書き方だが、 以上で説明した、倍率を調整文字や数式、位置の修正ができるようになっていれば、 後は、 1段組: sibu.texsibup.pdf)、 2段組:sibu2.texsibup2.pdf) を参考にして書いてみてほしい。

04/12/3追記: Vine Linuxへの移行のことも考えて、 platex版も用意してみたので、こちらを使って下さい。 1段組: sibup.texsibup.pdf)、 2段組:sibup2.texsibup2.pdf)。 wrapfigure の図が section やページをまたいだりすると、 おかしくなったりするかも知れないけど、まあ、 色々と試行錯誤してみて下さい(どうせ、私が見るんだけど)。 2005年は、 2/4(金)必着なので、 速達を使うとしても少なくとも 2/3(木)の朝には 送れるように……

支部原稿 見本ファイル(画像ファイルつき)

Linux用UTF-8版: sibuw.tar.gz (pdf見本)

以下は古い形式
Linux用EUC版: sibue.tar.gz
Windows用SJIS版: sibu.tar.gz

ついでながら……

卒論用見本ファイル

Linux用UTF-8版: soturonw.tar.gz (pdf見本)

以下は古い形式
Windows用SJIS版: soturon.tar.gz
Linux用EUC版: soturone.tar.gz

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gnuplot の(3次元)グラフを TeX に取り込む

 win上のcygwinの計算で済んでいる人の場合は、 win版の gnuplotをインストールして使った方が便利かも知れない (日本語化の方法は、readme.txt に書いてある)。 WinFD を使ってる人の場合、 外部コマンドとして、

W    gnuplot   c:\exe\gnuplot\wgpl+w32\wgnuplot $r

みたいに登録しておけば(パスはどこにインストールしたかによって 違うけど)、プロットしたいファイルを置いてある ディレクトリーのところで起動できるので便利かも。 c:\exe\gnuplot\wgpl+w32 に パスを切っておいて コマンドプロンプトから wgnuplot で起動という手もある。

 板の座屈モードとか、部材断面の応力分布などを立体的に描きたいときは、 Ngraph ではなかなかそういうグラフは描けないので、 gnuplotを使って描いてみる。 win版も あるようだけど、ここでは、 計算サーバーのTurbolinux8 にプレインストールされてきた gnuplot を 使ってみる ( 計算サーバーで計算した結果を描いてみたい時はその方が便利でしょ。 win端末で計算したのを描かせたい時は、データを FTP でサーバーに送るか、 それがいやなら、win版の gnuplot をインストールしてみてちょうだい。 win版は、gnuplot> のプロンプトで pwd とかの unix コマンドがそれなりに 使えるようだけど、ディレクトリー変更するときは cd "hoge" みたいに ディレクトリー名をコーテーションマークでくくらないといけない )。 まず、計算して、描かせたいデータを作る。 データは、x, y, z 座標を1行ずつ並べていく。 xy面への投影が碁盤の目に並んでいる点を 縦横の線で結んで表示するときのために、 例えば以下のようにx座標が同じ点を一列ぶん並べるごとに空行を入れていく。

0. 0. 0.
0. 1. 0.
0. 2. 0.
0. 3. 0.
0. 4. 0.
0. 5. 0.
0. 6. 0.

1. 0. 0.
1. 1. 0.5 
1. 2. 0.9
1. 3. 1.0
1. 4. 0.9
1. 5. 0.5
1. 6. 0.

2. 0. 0.
2. 1. 0.9
2. 2. 1.5
2. 3. 1.7
2. 4. 1.5
2. 5. 0.9
2. 6. 0.

3. 0. 0.
3. 1. 1.0
3. 2. 1.7
3. 3. 2.0
3. 4. 1.7
3. 5. 1.0
3. 6. 0.

4. 0. 0.
4. 1. 0.9
4. 2. 1.5
4. 3. 1.7
4. 4. 1.5
4. 5. 0.9
4. 6. 0.

5. 0. 0.
5. 1. 0.5 
5. 2. 0.9
5. 3. 1.0
5. 4. 0.9
5. 5. 0.5
5. 6. 0.

6. 0. 0.
6. 1. 0.
6. 2. 0.
6. 3. 0.
6. 4. 0.
6. 5. 0.
6. 6. 0.

このデータを例えば、3d.d に保存する (win端末でデータを作った場合は、計算サーバーに FTP で送る)。 さて、cygwin のアイコンをクリックして cygwin のコマンドプロンプト画面に する。そこで、startx と打って Enter。 そうすると XFree86 が立ち上がるので、 そこで xhost と書いてスペースを一つ空けて計算サーバーの ホスト名付きドメイン名(FQDN)をこんなふうに打ち込んで Enter (こんなふうとは言っても、keisan.nihon.kagi-u.ac.jp というFQDN は適当に 書いただけだから、計算サーバーの FQDN はちゃんと私か先輩に訊いて 調べてちょうだいよ。 いちいちこれを打ち込むのがイヤな人は、 win側の C:\cygwin\home\sohda の中にある(場所は人によって違うかも) .bashrc というファイルの中に、例えば 「alias xh="xhost keisan.nihon.kagi-u.ac.jp"」 みたいに書き込んでおけば、xh とだけ打てば済むようになる。 詳しくは、Cygwin のインストール 参照) 。 で、次に計算サーバーにログインするのだけど、 XFree86窓は、いったん最小化して(終了はせずに)、 (startx を実行中の)Cygwin 窓も邪魔だったら最小化して(終了はせず)、 (デスクトップの Cygwin アイコンをダブルクリックして) Cygwin 窓をもう一つ開く。
  さて 、 keisan.nihon.kagi-u.ac.jp というFQDN の計算サーバーに、 gotou というユーザーID の人がログインするには、 Cygwin 窓で、 ssh gotou@keisan.nihon.kagi-u.ac.jp と打つ*。 そうすると、 Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? みたいに訊かれるので yes と打つ。 そうすると、gotou@keisan.nihon.kagi-u.ac.jp's password: とパスワードを訊かれるので、パスワードを打てば計算サーバーにログイン できる (* 計算サーバーにログインするときに、いちいちこう打つのがめんどうな人は、 .bashrc の中に、 alias k3="ssh gotou@keisan.nihon.kagi-u.ac.jp" みたいに書けば、k3 とだけ打てばいいようになる。 詳しくは、Cygwin のインストール 参照。ログイン・ログアウトの方法については 計算サーバーの使い方も参照)。 計算サーバーにログインしたら export DISPLAY= につなげて、 自分のパソコン端末の IPアドレスを書き、最後に :0 を付けて、 例えばexport DISPLAY=111.222.333.44:0 みたいに書いてEnter (これも、111.222.333.44 というのは適当に書いただけだから、 ちゃんと自分のパソコン端末の IP を調べること。 いちいちこれを打ち込むのがイヤなら、 計算サーバー側の自分のIDのユーザーディレクトリーにある .bashrc(.cshrc とかだったりするかも)の中に、 例えば「alias x='export DISPLAY=111.222.333.44:0'」みたいに書き込めば、 x とだけ打てば済むようになる ) 。 で、gnuplot と打ち込むと gnuplot が立ち上がる。 例えば、上で作った 3d.d のデータを3次元プロットするには、 splot "3d.d" with line みたいに打ち込む。 そこで、先ほど最小化していた XFree86窓を最大化してみると、 3次元のグラフが描けている!
(ログアウトの方法については 計算サーバーの使い方も参照)。

 では次に、このグラフを TeX に取り込む手順を説明する。 上記の手順で計算サーバーにログインして gnuplot を立ち上げた状態で、 順次 以下のように打ち込んでいく。

gnuplot>set term eepic            (eepic 形式で出力する)
gnuplot>set size 0.8,0.8          (グラフの大きさを縦横とも0.8倍する)
gnuplot>set output "3d.tex"       (3d.tex というファイルに出力する)
gnuplot>splot "3d.d" with line    (3d.d のデータを線で結んで作図する)
そうすると、3d.tex というファイルができているので、 これを「TeXに図を取り込む」の要領で、
\documentstyle[cut,epic,eepic,eepicsup]{j-article}
\begin{document}
gnuplotで描いた3次元のグラフを\TeX に取り込んでみる。
\begin{figure}[h]
\begin{center}
% set size 0.8,0.8 (のようにgnuplotの倍率を書いておくと後で便利)
   \input{3d}       %ここで 3d.d を取り込んでいる
\end{center}
   \caption{gnuplot で描いたグラフ}
\end{figure}
\end{document}
みたいなファイル(例えば gnu.tex)を作ってコンパイルして dviout で 見ると、こんなふうに見える。 で、大きさが気に入らなかったら、上記の「gnuplot>set size 0.8,0.8」の ところを適当に変えてやり直す。
文字の修正
座標軸にタイトルを入れたりするのは、gnuplot の操作としてもできるのだけど (その辺のより詳しい gnuplot の操作方法は この辺とかで調べてちょうだい) どうせ後でフォントや数式の書式などの修正をすることを考えると、 「TeX化した図のファイルの文字を修正する」 の要領で、3d.tex の中に直接 書き込んだ方がいいかも知れない。 例えば、3d.tex の中の座標の数値が書かれている箇所を手がかりに
\thicklines \path(447,182)(465,189)
\put(426,164){\makebox(0,0)[r]{3}}
\put(337,130){\makebox(0,0)[r]{$x$}}  %この辺に x と書きたいなあ
\thicklines \path(752,315)(733,307)
\thicklines \path(535,169)(553,176)
\put(514,151){\makebox(0,0)[r]{4}}
みたいに適当に (利用できそうな行をコピーして座標や挿入文字のところを書き換えて) 書き加える。 で、コンパイルして dviout を見ながら位置などを試行錯誤で 微修正していく
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